「行ける!」と思えなくなっていた

結構大きめの運送会社に面接に行った。

以前かなりやっていた職種だったから、 仕事内容の話になると自然と言葉が出た。

現場の流れ。 昔の失敗。 積み込みのコツ。 朝の空気。

気づけば、 割と普通に会話が弾んでいた。

面接官は若かった。 だけど感じはよかった。

変に圧迫する感じもなく、 こちらの話をちゃんと聞いてくれる。

少し前の自分なら、 帰り道にはもう思っていただろう。

「これは行けるかもしれない」

でも今回は違った。

ここまで不採用が続くと、 期待すること自体が怖くなる。

少し手応えを感じても、 頭のどこかで自分に言い聞かせる。

「期待するな」 「まだ分からない」 「落ちても普通」

昔は、 面接で話が盛り上がるだけで嬉しかった。

今は、 そのあと連絡が来ない静かな時間まで 先に想像してしまう。

だけど、 帰り道でふと思った。

完全にダメだった面接って、 終わった瞬間に分かる。

今回は少なくとも、 ちゃんと会話になっていた。

それだけでも、 少し前に進めているのかもしれない。

結果はまだ分からない。

でも、 また面接に行った。 ちゃんと話した。 逃げなかった。

今はそれで十分だと思う。

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